外壁塗装の場合、【塗る事】よりも大切な事があります。
それが【下地処理】です。
塗った後がきれいに見えるのは、塗る前の段階で【色以外が、きれいな状態】を作っておかなければ、いくら色を塗ってもきれいに見えるはずがないからです。
そして、【ただ、塗るだけ】ならば、簡単なのですが、難しいのがこの【下地処理の方法】なのです。
化粧品で言えば【ファンデーション】
料理で言えば【下ごしらえ】
という事になるのでしょうか?
現在施工中の杉並区の現場の場合は、
外階段の【手すり】部分のコンクリートの〇部分にヒビが入ってしまっていました。
ところが、「ヒビの原因」を 絶たなければ、またヒビが入ってしまいます。
お客様にはこのヒビが与える影響は分かりませんが、雨水が染み込み手すり本体の柱を腐らせる原因になっていきます。
外からは中の構造までは見えませんが、「柱が腐る」と言われれば、事の重要性は分かってもらえるのではないでしょうか。
私たちは、塗装の専門家として期待されているのは、【ただ塗るだけ】では無いと思っていますので、こういった部分の大切さに気を配っていつも仕事をしています。
相良さんが行っている作業は、ヒビを埋めるために「コーキング」をするための「下地づくり」になります。
普通のヒビに詰め物をしようとしても、溝が細すぎてきちんと埋まりません。
そこで、わざとヒビの溝を大きくして、詰め物(コーキング)がしっかりと入るようにするのです。
その後で、コーキングの作業に入ります。
溝を深くしたおかげで、コーキングがきちんと入ります。
この手の作業は、歯医者さんの虫歯の治療にとても似ていると思っています。
虫歯になってしまう歯には、歯垢がたまりやすいなどの原因があります。
1度虫歯になってしまえば、その歯は2度と自然治癒しません。
歯医者さんに行くと、虫歯の部分を削り、詰め物をするか、歯全体を削り、かぶせ治療をします。
建物も、悪くなったところは自然治癒はしませんので、悪いところを削ったり、取り除いたりして、元通りに形成し直します。
歯も建物も、最初のままであり続けられれば良いのですが、諸条件によりそうもいかない場合があります。
そんな時、安心できる主治医がいるのといないのとでは、普段の生活の安心感が違うと思うのです。
そんな「お家の主治医さん」になれればと、
社員共々研究と実践の日々を精進しております。
コメントする