世田谷区 M様邸 外壁塗装・屋根葺き替え工事(2016年8月19日 完工)

ニチハ【パミール屋根】の葺き替え!と、     FRP防水の不具合雨漏り改修工事!  

屋根も葺き替えて心機一転!!

外観チェック
事例

施工事例データ

施工箇所 外壁、屋根他
外壁種別 モルタル

使用した塗料

外壁塗装 SK化研 アートフレッシュ (22-87C/15-20B)
外壁細部塗装 日本ペイント ファインウレタン (N-15他)
その他工事:屋根葺き替え工事、雨樋交換工事

工事のきっかけ(見積り診断)


T様のご自宅は世田谷区内の閑静な住宅街の一角、東南の角地です。
この一角は大手分譲メーカーが造成した土地で、テーマパークのような素敵な街並みです。

築16年になり御近所の方も次々と塗り替えをされ、流石に(これ以上メンテナンスを先送りすることは)無理かな?と思ったこと、そして今回、M様からは以下のようなご相談を頂きました・・・。

M様からのご相談内容

M様のご相談内容

M様からは、「屋根が【ニチハのパミール】という不良品の材料で、もの凄く剥がれているの・・・」というお話しでした。


ニチハ:パミールとは? 

「ニチハ」というのは屋根建材のメーカー名で、「パミール」は、スレート屋根材の商品名です。

パミールは1996年~2008年まで製造されていた屋根材ですが、スレートの表面が剥がれてしまう不具合が多発していて、花まるリフォームでも何度も目にした屋根です。

M様にお話を伺っていくと、屋根の不具合については、建築会社とニチハとで10年保証の範囲中で【格安で葺き替える話】が6年前にあったのだそうです。

ただ、不良品の交換に「格安」とは言え有償で交換する話に納得が行かず、その話はパスしたそうです。


M様の業者選び 

そして現在、さすがに庭やバルコニーに屋根が落ちて来る頻度も高まり見積もりを幾つか取ってみたものの・・・

「金属屋根を被せる方法しかないって言われて・・・。
それも、全然解説というか説明が無いの。だからなんだか納得いかなくて・・・」
ということで、ホームページで検索して頂いた結果、花まるリフォームにお問い合わせ頂いたとのだそうです。


花まるリフォームでは工事の内容や商品の説明はいつ丁寧に行っています。

総合的なリフォームを手掛ける会社さんだと、知識面・経験面でなかなか行き届かない部分もあるのは仕方がないところ。

その代わり会社の規模や知名度などの信頼度が増せば安心できるのでしょう。


ただM様の場合は「大手は下請けに流すだけ・・・」という裏事情も分かって下さっているようでしたので、私たちのような実行部隊が運営しているような小さな会社にも魅力を感じて頂けたようでした。



M様邸、お見積もり時のテーマ


そこで、お見積り当日のテーマは以下のような部分を中心に見に伺いました。

① 屋根はどのような工事が必要か。

 ・塗装で行けたらその方が良い

 ・葺き替える場合は、金属のカバー工法か?

 ・それともスレートを剥がして葺き替える方が良いのか?


② 全体的な外壁のメンテナンス(塗装)


・・・M様邸の工事は、外壁塗装よりも屋根葺き替え工事がメインとなりそうです。


見積もり調査時の確認

屋根の異変が下からでも分かる

屋根の異変が下からでも分かります。

梯子を掛けて登ってみると・・・このように屋根がミルフィーユ状態に・・・

梯子を掛けて登ってみると・・・このようにメリメリになっています・・・

屋根下見

近くで見てみると、淵がかなり剥がれて、塗装では無理なのが良く分かります。

外壁にはコケが目立ちます

外壁はコケが目立つ状態。

メインバルコニーの床は大丈夫

メインのバルコニーのFRP防水層は問題ありませんでした・・・が→

貫通部分が四角い FRP防水は危険

玄関の屋根部分は、最近多いタイプの不具合が起きやすいFRP防水でした。



見積もり診断の結果


お見積りから1週間程度お時間を頂き、その診断結果を元にM様邸の改修プランを作成致しました。


① 屋根の診断と改修プラン

築16年程の屋根、パミールはさすがに劣化による剥がれがひどく、現場を見るまでは「塗装で固める案」も考えましたが却下でした。

金属屋根をカバー工法で乗せるか、パミールを撤去して新しいスレートを葺くかは好みの問題かもしれませんが、花まるリフォームではカバー工法が好きではない為、葺き替えをお勧めしました。

屋根施工前

屋根の下地は人が乗っても凹むことは無く問題は無いので、屋根はパミールだけが悪いようです。

屋根施工前

葺き替えを行う場合、雪止め等も交換する必要があります。


金属屋根のカバー工法のメリット・デメリット

●金属屋根のメリット(工事側が楽)


  ・屋根を剥がさないので、天候に左右されずに工事を行う事が出来る
  ・屋根を剥がさないで二重に被せるので、その後の雨漏りの危険が無い  
  ・工事が簡単(疲れない・手間が掛からない・楽ちん)
  
●金属である事のデメリット(工事後のデメリットが多い)
  ・熱が伝わりやすくなり、熱い
  ・雨の音がうるさくなる
  ・下地がどうなっているのか分からないままに、カバーをして良いのか?
  ・新築で金属屋根を葺いている家が無い事を考えると、スレート葺き替えが本来あるべき形

スレート葺き替えのメリット・デメリット

●スレート葺き替えのメリット(工事後のメリットが多い)

  ・本来の設計上の施工方法であること
   (新築で一般的に採用されている素材)
  ・それまでと熱さや音などの状況・環境が変化しない
   (オプションプランで追加機能を加えることは可能)
  ・下地を確認でき、悪い部分があったら直してから屋根を葺く事が出来るので確実

●スレート葺き替えのデメリット(工事が大変)
  ・工事をするタイミング(天気)が難しい
   (天気を読み間違えると、雨漏りが怖い)
  ・屋根材の揚げ降ろしが大変
  ・雨仕舞いをきちんと行わないと、後で雨漏りさせてしまう事がある


屋根葺き替えに必要な足場

屋根工事の際には既存の屋根材を全て撤去し降ろさなければならないなど、大掛かりな作業が予想されますので、足場を組む際、屋根と同じ高さにステージを設けます。

この足場があると、安全に作業が行えるだけでなく、落ち着いて作業が行えるため工事全体のクオリティーアップにつながります。


【屋根と同じ高さのステージ足場の例】

名手邸足場ステージ

② 防水層の補修プラン

M様邸では防水層の不具合も見つかりました。
今まで他社様が見つけられなかった部分も発見が出来たのはよかったです。

FRP防水不具合(浮き)

玄関上の防水層をよく調べてみると、排水口の近くの防水面が下地から浮いているのを発見しました。

FRPとステンレスの繋ぎ目

約15年ほど前(2000年ごろ)に建てられた建物では、FRP防水の排水口がステンレスで作られている事が多く、FRPとステンレスの繋ぎ目から漏水するケースが多いのです。

防水不具合の解説

上から見るとこのように見える。

FRPとステンレスの繋ぎ目

ステンレス出口側から見ると、このように見える。


③ 外壁のメンテナンスについて

外壁の塗り替えは16年経過していますので、色あせやコケの発生は仕方のない部分でしょう。
幸い外壁には特に大きなヒビ割れも無く、塗り替えに支障をきたすものはありませんでした。
通常通りの外壁の塗り替えを行うのみで済みそうです。

外壁コケ

外壁はお隣と接している北側を中心にコケが回っています。

敷地内のシャッター

コケが生えていた付近のシャッターです。同様にコケが見られます。


④ その他のメンテナンスについて

2階の雨樋の一部に凹んでいると思われる箇所を発見しました。

雪の影響による雨樋の損傷では火災保険の【風雪災害のオプション】に加入されている場合には保険適用が可能な場合があります。

※雨樋や外壁の不具合が雪害と認定された場合、火災保険が適用できる!?⇒2016年1月の特集記事『雪害対策』)

M様も火災保険を利用され、無料で雨樋の交換をすることが出来ました。


雨樋凹み

玄関上の雨樋に凹んで劣化している箇所を確認。

アンテナ撤去

古いタイプのアナログアンテナの撤去もしました。



見積り診断後に決定した工事内容

M様邸で行われる主な工事内訳

・足場組立工事 (ビケ足場/ステージ有り

・外壁高圧洗浄
・外壁塗装 下塗り 159㎡ SK化研:水性ミラクシーラーエコ
・外壁塗装 中塗り 159㎡ SK化研:アートフレッシュ(塗料の解説)
・外壁塗装 上塗り 159㎡ SK化研:アートフレッシュ(施工事例)
・雨樋塗装 54.4m 日本ペイント:ファインウレタン 
・水切り塗装 帯板 49.4m 日本ペイント:ファインウレタン
・水切り塗装 基礎 29m 日本ペイント:ファインウレタン
・バルコニー笠木塗装 4m 日本ペイント:ファインウレタン
・出窓屋根塗装 2箇所 日本ペイント:ファインウレタン
・シャッターボックス塗装 3箇所 日本ペイント:ファインウレタン

・屋根工事(既存撤去、新規ルーフィング・コロニアル葺き)
 ⇒屋根材:ケイミュー遮熱グラッサ 64㎡
・雪止め交換工事 54本
・FRP防水工事 4㎡
・廃材撤去その他
・アンテナ撤去工事
・雨樋一部補修・交換工事

外壁塗装、屋根葺き替え工事、雨樋工事、アンテナ撤去工事のお見積りを提出させていただきました。
塗り替えだけで収めたい所ですが、経年劣化による不具合箇所は工事を行わなければどんどん悪化してしまう為、適切な処理が必要です。




工事の詳細


屋根葺き替え工事 既存屋根(パミール)撤去

施工前屋根

施工前の屋根。
かなり傷んでいます。

屋根撤去

本日より着工。さっそく既存屋根【ニチハ:パミール】の撤去に取り掛かります。

ニチハ:パミールの撤去

屋根を剥がすと、下には黒い「アスファルトルーフィング」が敷いてあります。
屋根の雨漏りを防いでいるのは、屋根材だけでなくルーフィングと共に2重の防水になっているのです。

ニチハ:パミールの撤去

1枚1枚取っていきます。



屋根の解説


屋根を剥がしているところなんて、なかなか見る機会も無いと思いますので詳しく説明してみます。


①屋根は上下2枚重ねになっているので、どの部分でも上半分は隠れていて見えていません

②隠れているところで釘が打ってあります。

③パミールは銘柄がちゃんと入っています。

 今回使うケイミュー「遮熱グラッサ」には銘柄は入っていません。

④下半分が普段表面に出ている部分です。

屋根の解説

拡大してみます。銘柄がよく見えます。

棟撤去

棟板、貫木も撤去。

アンテナ撤去

アンテナも屋根と同時に撤去しました。

屋根葺き替え工事が本日より始まりました。
『屋根工事1日目』である本日は、既存の屋根材の撤去を主に行います。また、古くなったアンテナも撤去しました。

猛暑が始まり屋根の上はすごい暑さです!!
工事を担当する光工業の職人さん達も、この日は熱中症対策としてヘルメットではなく麦わら帽で作業。
丁寧に一枚づつ剥がして地上に降ろしていきます。

屋根葺き替え工事 既存屋根撤去後の下地の診断

軒裏換気梨

M様邸の屋根には棟換気がなく、屋根材を剥がすと内部に結露が見られました。
吹き替え

屋根材はボロボロでしたが、下地板の損傷は予想通り軽微でした。
新しいルーフィングを張って屋根材を取付ける予定です。
M様邸の屋根には換気棟がない為、コロニアルの内部では結露が起きていました。

屋根葺き替え工事 棟換気の新設

ルーフィング張り

屋根工事の4日目です。
これまでの3日間で古い屋根を撤去し、新しい屋根の下地(アスファルトルーフィング)を張る所まで出来ました。

ルーフィング

本日の工事は、屋根の天辺(棟)に換気口(棟換気)を取り付ける工事です。
左側の屋根に乗っているのが新しい屋根材「遮熱グラッサ」になります。

棟換気

丸のこで屋根に穴を開けます!
ルーフィングの一部を切り取り、ベニヤ下地をカットしていき、棟換気口用の穴を開けます。
※屋根屋さんが持っているのは、バッテリー駆動の充電式丸のこです。
電気のコードを繋がなくて良いので機動性抜群です!

棟換気

屋根を切り取ると小屋裏(屋根裏)に溜まっていた熱い空気がドッ!!と出てきました!

屋根の下地内部は蒸し暑い蒸気が溜まっており、室内の熱気が集まっている様子が確認できました。
こんなに穴が開いてしまって、雨漏りしないのか不思議ですが「棟換気」用の良い材料があって、雨漏りしないようになっています。
>後日、棟板を取付ける際、この場所に換気口を設置する予定です。


動画:屋根工事の棟換気の新設


棟換気用の穴を開けた時の熱気の様子がよく分かる動画です。



屋根葺き替え工事 板金取付け

板金取付け

屋根の合わせ目の凹んだ部分を「谷」と言います。
この部分はスレート屋根ではなく、板金を取付けます。
梅雨明けの暑い中の作業ですが、熱中症に気を付けながらの作業です。
板金取付け

屋根の「谷」はこういった部分です。
板金なので屋根の角度に合わせる事が出来ます。
もちろん、下から上に張っていきます。
板金の角

「谷」の部分は雨水が流れる箇所ですから、固定する際は内側にクリップを挟み、そこに釘を打ち込みます。

コーキング固定

板金を繋げる際は重ねる箇所にシーリングをして塞ぐことで、毛細管現象を防ぎ、雨水の逆流を防ぎます。

棟の開口に続いて、板金の取り付けを行いました。
防水処理を考慮しながら、屋根の「谷」の板金を取付けていきます。


屋根の棟換気口の板金取付け工事

棟換気取付け口

屋根を葺いた後の棟換気の穴です

プラ貫

板金板を取り付ける下地は黒い「プラ貫下地」を使いました。
通常の材木の下地よりも丈夫です。

棟板を取付ける

棟板の取付け

屋根施工後

屋根の葺き替え工事が終わりました。


外壁塗装工事


外壁の高圧洗浄

外壁洗浄
外壁タイル部分の洗浄
外壁洗浄
窓の洗浄

M様邸は屋根は葺き替え工事なので、屋根の高圧洗浄は無く、外壁のみの洗浄になります。

写真1枚目は外壁のタイル部分の洗浄です。


タイルは塗装をしませんのでサービスで洗わせて頂いています。

ただ、高圧洗浄は【クリーニング工事】ではないので、新品のように綺麗になるという期待にはお応え出来ないのが難しいところです。

また、綺麗になるとその下にあった「落ちない汚れ」が見えてきてしまう事もあります。


外壁洗浄

バルコニーサッシの洗浄

バルコニー内洗浄

バルコニー床の洗浄

バルコニー内の洗浄の様子です。

写真1枚目は窓と網戸を洗っているところです。


網戸も洗うと綺麗になりますが、勢いよく洗いすぎるとネットが切れてしまうので洗うのに注意しなければなりません。


写真2枚目は、床を洗っているところです。

このバルコニーの床は玄関床と違って不具合が無いので、工事の対象外です。

ですが、タイルやサッシと同様に毎回洗っています。

外壁洗浄
外壁の洗浄
外壁洗浄
玄関タイル床の洗浄
M様邸の外壁の高圧洗浄中の様子です。

外壁に付いたコケを高圧洗浄で綺麗に落としていきます。

玄関タイルの床部分もサービスで洗っています。
外壁の中塗りです。ローラーで丁寧に塗装しています。



外壁細部塗装(日本ペイント:ファインウレタン N-15他)

軒裏塗装

軒天の換気口を塗装しています。

外壁細部

帯板の端をハケで塗装しています。明日全体を仕上げます。


外壁塗装 SK化研 アートフレッシュ (22-87C)

外壁中塗り

外壁中塗り

外壁中塗り

外壁中塗り

外壁の中塗りです。ローラーで丁寧に塗装しています。

破風・帯・アクセント外壁塗装 SK化研 アートフレッシュ (15-20B)

養生

帯を養生中です。

外壁帯吹付け

帯板を吹付けで仕上げています。

破風塗装帯板を塗装しています。 2階外壁アクセント塗装

帯板をローラーで仕上げています。


雨樋の交換


塗装が終わった後で雨どいを交換します。 (雨どいの工事は、屋根の葺き替えと同じ【板金屋さん】の仕事です。
板金取付け
雨樋を取付ける為の金物を打ち付けます。
たて樋
たて樋を取付けている様子です。

たて樋
取付け後のたて樋の様子。

雨樋取付け後
取付け後の横樋の様子です。


工事が完了しました!

施工後外観

施工後の外観です

屋根施工後

屋根は遮熱グラッサに葺き替え、棟換気を取付け。

外壁施工後

2階外壁の施工後の様子です。
防水層

防水層内の施工後の様子。

施工後帯板
帯板で1階・2階の色を区切っています。
外壁施工後
施工後の1階外壁です。

7-2. M様と完成記念撮影

M様
完成記念写真を撮らせて頂きました。M様ありがとうございました!

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