5・最後は実験

| コメント(2) | トラックバック(0)

みなさんこんにちは!

 

エアコンが入った新事務所。

 

張り切って事務作業を行っていると…

 

一人きりで、妙に寂しい()

 

今までは、自宅の事務所でしたので、

 

何かと人の気配がしていたのですね。

 

 

シーンとした部屋に一人でいる事に耐えられず、

 

少し音楽でも、と思いパソコン用スピーカーを買いに行ってしまいました(^^;;;

 

 

 

さて、【遮熱塗料】のコラムも一応の最終回。

 

東京は梅雨明けしたのにパッとしない空模様。

 

遮熱の季節には間に合いました(苦笑)

 

 

 

********************************************** 

 

 

遮熱塗料のウソ・ホント!?

 

 

5・最後は実験

 

【遮熱問題】実証は、かなり難しい

 

 

実は、この「遮熱塗料の効果」の件は、社内での論争も長く、

 

ホームページ上で話題にするか、しないのかで、随分と考えていました。

 

 

今回、ホームページを立ち上げた結果で色々な検索キーワードを調べていくうちに

 

やはり、遮熱塗料の件はコメントを出さない訳にはいかない

 

と思うようになりました。

 

 

なぜ躊躇していたのか、と正直に言うと、

 

遮熱塗料の一般住宅での確かな効果は、なかなか実証出来ない

 

と言う事がネックになっていました。

 

 

実験データとしてでは無く、

 

同じ条件で「塗った時」と「塗っていない時」を比較する事が

 

どうしても難しかったのです。

 

 

判断は「なんとなく」…

 

 

もしも【遮熱塗料】を塗ってしまえば、昨年と今年の気温は同じではないので

 

「なんとなく」で判断するしかありません。

  

  

いまさらですが、トタン屋根からスレート屋根へ引っ越した時の

 

「涼しくなった」のも気分かもしれません。

 

 

また、ある時

 

「塗ってしまったお客様」は「気分」や「期待」で

 

「涼しくなった・効果があった」と、思ってしまう。

 

そんな傾向がある事に気が付いたのです。

 

 

実験でなんとか…とも思いましたが、実際のお家とでは【条件】が違います。

 

よく、倉庫などで実験されている方を見ますが、

 

やはり「断熱材」や「屋根裏の通気条件」の違いから、今一つの感があります。

 

 

 

ついに公的機関の実験データに出会う!

 

そんなある日、ついに参考にすべきデータが見つかったのです。

 

ずばり、これです↓

 

http://www.jisc.go.jp/newstopics/2008/20080919syanetutoryou.pdf

 

この中の実験データで、ついに私達の「経験と勘」通りの結果が出たのです。

 

一般塗料と遮熱塗料を、同じタイプの建物で塗り分けた比較データが公表されたのです。

 

要約すると…

 

気温が30℃を超えた日の室内気温上昇の記録で、

 

その気温差は1.7℃~2.2という結果でした。

  

 

また、別棟の実験では、エアコン稼働実験にて、

 

電力削減結果は、7という結果だそうです。

 

 

 

 

 

メーカーの公表しているデータは…

 

 

それに引き換え、塗料メーカーの資料は具体性が…

 

日本ペイント→http://www.nippe-showbiz.com/eco/index5.html

 

エスケー化研→http://www.sk-kaken.co.jp/shanetsu/cooltight.htm

 

日本特殊塗料→http://www2.nttoryo.co.jp/product/interrupt_fever/pdf/roof_cata_01-01.pdf

 

アステックペイント→http://www.astec-japan.co.jp/protect/heat.html

 

長島特殊塗料株式会社→http://www.nspg.co.jp/seihin/syanetu/index.html

 

 

 

いずれも、はっきりしたデータは、

 

・屋根表面温度が下がる

 

・効果の実証は鉄板屋根

 

といったものばかりです…。

 

 

  

   

  

遮熱塗料でも、品質を決定づけるのは…

 

 

もっとも、別項でもお伝えしていますが、

 

【塗装】の品質は、【塗料】で無く【職人】で決まるので、

 

【遮熱塗料】もその効果をきちんと出すには

 

正しい施工方法を順守する【心意気】がモノを言います。

 

 

 

 

 

 

噂の【断熱塗料】とは?

 

 

さて、ここまで来たので【断熱塗料】についても少し触れます。

 

世の中には不思議な事もあるもので、【遮熱】では無く【断熱】してしまう

 

塗料があるそうです。

 

そちらに関しては、これから継続的に調査・分析を行っていきたいと思います。

 

 

新築メーカーが外壁材に採用するようになれば、「本物」なのかな?

 

という気もしていますが…

 

うたい文句は派手なだけに、どこまで効果があるのでしょうか…?

 

 

 

最後には、実験による実証しかない

 

 

色々長く書いてきましたが、本来は実験と検証が出来れば

 

何も問題が無い訳で、グズグズ思いを巡らせないで結論がスパッ!と出るのです。

 

 

今回、このような形で自分の考えを公表した事で、

 

自分の中ではけじめを付けなければ、と思っています。

 

簡単な実験からでも、色々なテストをしていきますし、

 

断熱の事や家の構造の事も、もう少し深く知らなければいけませんので。

 

 

あとは、実証で確かめます。

 

最後まで読んで下さった方に一言。

 

お疲れさまでした  <(_ _)>

 

 

********************************************** 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

あとでまとめて【花まるリフォームのこだわり】

 

のコーナーに乗せたいと思います。

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

トラックバック(0)

トラックバックURL: /cgi/mt/mt-tb.cgi/127

コメント(2)

遮熱塗料に期待半分、効果半分の気持ちでTRYしたN邸です。
正直、ほとんど期待してませんが、若干の割り増し料金で、
気分だけでも「あっ、少し効果があったかな」と思えればいい
レベルでいます。(お金払っている分、無理矢理効いている
と思いこむかもしれませんが・・・)
効果無くても、文句は一切言いませんから安心して下さい。(笑)
今年の夏が終わったくらいに、感想文書きます。

ところで外壁塗装の工程も中盤に差し掛かり、とうとう色が入りました。
ちょっと冒険したかなとは思ってましたが、とてもキュートな
感じの色合いで、足場を外したときに全体を見るのが楽しみです。
完成までもう少しだと思いますので、蒸し暑い日が続きますが
がんばって下さい。

若旦那さま、お世話になっております。
今日も現場にうかがい、作業の進み具合や色合いなどを私も見てきました。
色合いについては、サイディングの凹凸による陰影もあり、当初懸念された「派手な」印象はなく、結構落ち着いているように見えました。
また今後、軒裏や帯部分、破風板、雨どいなどの色がのってくると少し印象も変わってくるとは思います。
遮熱塗料の効果についてのレポートは、とても楽しみに待っていますので、よろしくお願いします。
追伸:「光が差し込む瞬間」がどんな感じになるかとても楽しみですね。

コメントする

プロフィール

研究熱心では誰にも負けない…
はなまる工事を目指して21年
東京都世田谷区の外壁塗装専門店「花まるリフォーム株式会社」代表 高橋良一

東京都世田谷区の外壁塗装専門店「花まるリフォーム株式会社」代表 高橋良一
誰よりも家を長持ちさせる為の塗装への探究心が強い。我が花まるリフォーム社長・高橋良一。 いつも、お客様のお家に合った塗装・施工法を模索しています。

このブログ記事について

このページは、高橋良一が2009年7月29日 21:40に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「4・遮熱塗料をお勧めする時の【条件】とは?」です。

次のブログ記事は「お盆明け」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。