砂骨ローラーの特徴と注意点
砂骨ローラーとは
砂骨ローラーとは、塗装用ローラーの一種です。
一般的なローラー(ウールローラー)とは違い、特別な用途で使います。
砂骨ローラーの別名
砂骨ローラーは別名マスチックローラーとも呼ばれる場合があります。また、ローラーの役割や素材・形状的な総称として多孔質ローラーやパターンローラーとも呼ばれる事があります。
砂骨ローラーの主な特徴
塗料を含む部分が網の目状になっています。液状の塗料を塗る事は出来ません。
粘度の高い塗料を沢山含む事が出来るのが一番の特徴で、厚みを付けて塗る時に使います。
砂骨ローラーの主な用途
砂骨ローラーを使って塗りたい主な用途は、モルタルを塗った後の面に凹凸模様をローラーで作りたい場合です。その際に塗るパターン付け塗材には【硬質】のものと【弾性】の2種類があります。
硬質塗材を使う時の砂骨ローラーの用途
- モルタル外壁で、ひび割れの多い面に対して、その予防のために厚みを付けた塗装を行いたいとき
- 新規にモルタルを塗った面を仕上げる際に、吹き付けでパターンを付けたくない場合(飛散防止など)
- リフォームなどの改修で部分的にモルタル補修を行った場合に、廻りの既存パターンとは違っても簡易(安価)で済む下地パターンを作りたい場合
- 既存の下地の上に飽きてしまい新しい柄のパターンを付けたい場合
弾性塗材を使う時の砂骨ローラーの用途
モルタル外壁にヒビが沢山入ってしまった時に使います。
ヒビ割れの多い外壁に再びヒビが入っても、表面上にヒビが出ないように弾力性のあるゴム系の材料(弾性主材)を塗ります。なるべく厚みを付けたいので砂骨ローラーで凹凸模様を付けて塗ります。
ヒビ割れの多い外壁に再びヒビが入っても、表面上にヒビが出ないように弾力性のあるゴム系の材料(弾性主材)を塗ります。なるべく厚みを付けたいので砂骨ローラーで凹凸模様を付けて塗ります。
砂骨ローラーで塗る時の注意事項
塗装後の模様(パターン)は塗る前までの表面とは変わってしまうことが多いので注意が必要です。
模様の呼び名は「さざ波調」や「マスチック柄」・「さざ波模様」という表現で、おおむね新しく凹凸が付くので、塗る前までの表面とは変わってしまいます。
塗装後は外壁の模様が変化してしまう事を依頼主は十分理解する必要があり、施工主は十分注意喚起をする必要があります。
砂骨ローラーのバリエーション
各種ローラーの規格に合わせて作られています。
ローラーの規格は主に、回転部分の径の太さと、ローラー自体の長さです。
砂骨ローラーの場合、塗る場所の用途に合わせた特殊な形状のものもラインナップされています。
また、網目の荒いもの・細かいもの・極細かいもの、といった網目の種類も3種類程度あります。
砂骨ローラーで塗る主な塗料(エスケー化研の場合)
硬質系塗材
- レナラック
弾性系塗材
- レナフレンド
- レナエクセレント
その他
また、特殊な外壁のパターンを形成する際に使用します。例えば、断熱塗料ガイナを施工する際にも使用します。
【ガイナを使用する場合の砂骨ローラーの使い方】
・下地調整用塗料(ガイナ)を砂骨ローラーで塗装。
・中塗り・上塗りをウールローラーもしくは砂骨ローラー(種類による)によって塗り替え
下地のみで使用する場合が多いです。
塗布できない物
模様の関係上、ウールローラーのように平らに塗装することができないため通常の塗装では使用しません。
上記のとおり、下地を砂骨ローラーで形成した場合のみ、上塗り等で使用した例もあるようです。
砂骨ローラーの画像集
外壁塗装中の様子 施工中 |
外壁塗装中の様子 施工後 |
砂骨ローラーの様子② やや塗料が落ちている状態。 |
砂骨ローラーの様子③ 外壁施工中の様子 |