外壁塗装業者の【信頼度を見極める】4つのポイントとは?
- 投稿日:2016年 4月26日
- テーマ:外壁塗装の業者選び
「外壁塗装の業者の選び方」を業者が語るのは妙ではありますが、お見積りに伺った際に皆様が誤解されていたり間違った情報を信じていらっしゃったりする場面があります。
今回は、前回のコラム「外壁塗装の見積もり金額が3倍も違うのはナゼ!?」の最後に書いた業者選びの4つのポイントについて詳しく解説していきます。
私が言っている事も「業者の言葉」ということを踏まえて頂いても構わないので、外壁塗装の業者選びについてのポイントをお伝えしたいと思います。
見積もりを頼む業者のポイント
外壁塗装の業者選びについては、業者ごとのカテゴリーの解説として、以前2回お伝えしています。
今回はより具体的に業者の情報で、どのようなポイントを調べたら良いのか?、何が判断できるのか?について具体的にお伝えしてみようと思います。
具体的過ぎて難しくなりすぎないような部分に絞ってみましたので、参考になさってください。
① 事務所・店舗・倉庫+【建設業の許可】がある
一番頼んではいけない業者は、マンションの一室で事務所だけあるような会社です。
いわゆるブローカー的な営業会社で、一定期間を過ぎると電話が繋がらなくなってしまうパターンです。
路面店のように店舗があると長く営業している感じもしますが、やはり賃貸で借りていてすぐなってしまうかもしれません。
そこで1つ確認しやすいものがあります。
建設業の許可です。
建設業の許可とは、国土交通省のHPから引用すると下記のような説明となります。
建設工事の完成を請け負うことを営業するには、その工事が公共工事であるか民間工事であるかを問わず、建設業法第3条に基づき建設業の許可を受けなければなりません。
建設業の許可を取っていれば、このような看板が事務所にあります。 また、建設業の許可の有効期限は5年です。 1度取ったら終わりでは無く、更新が必要になります。 |
ですから、まず建設業の許可を持っていて、その土地で長く営業しているか?が大きなポイントになります。
② 職人が固定している
次に大事なのは、実際に工事をしてくれる職人です。
会社が永く続くには職人が安定している必要があります。
もちろん、寄せ集めだったり、下請けで責任の無い職人が工事をしていたのでは良い結果が得られません。
良い職人が長く安定して「いつものメンバー」で「いつもの工事」をするのが【良い工事】の秘訣です。
これはどんな事をするにも同じなのではないでしょうか?
さて、そんな職人が工事に来るかどうかを確認するには、過去の工事の履歴でそれを確認でき記録を見せてもらうのが良いでしょう。
簡単には見れませんので、一度事務所に行くのが確実ですが、ホームページでも5年以上前の事例や工事の内容が分かって職人が写っている写真があれば、信頼が持てると言えるでしょう。
③ 代表・スタッフ・職人そしてお客様の顔写真が出ている
これは一番分かりやすく簡単です。
ホームページに代表者の顔写真付きの挨拶ページが無い会社は結構あります。
大きく見せようとしている会社ほどこの傾向が高いです。
何かあったらすぐ逃げる!という姿勢表明にも思えます。
正直、顔を出すということは物凄く勇気も要りますし責任が生じます。
しかし、責任をもって工事をするからには、それくらいの事が出来なくては無理というものです。
そしてお客様が職人やスタッフと一緒に写ってくれている写真以上に実績として証明できるものはありません。
もちろん「お客様の声」や「アンケート」などがあれば最高ですが、一般的には望めません。
もしも10年以上前からの写真や書類が残っているようであれば、実績として十分だと言えるでしょう。
外壁塗装は異業種からの参入も激しく、特にチェーン店の場合だと外壁塗装に詳しくないのでフランチャイズに加盟するパターンが多いのも特徴です。
看板などで大きく見せている場合でも、元々は違う業種の場合が多いので注意も必要です。
④ むやみに長持ちする塗料を勧めない
このサイトでは色々なところで何度も言っているように、外壁塗装は14年以上の間隔を空けないのがコツです。
2016年現在、大手塗料メーカーの中には「15年持つ」ような誤解を与えるような塗料がチラホラ出てきています。しかし、もちろんメーカーも参考値として年数を出しているだけに過ぎません。
このカタログを鵜呑みにしていたり、利用して「15年持ちます!」と言ってしまう業者や営業マンの方が普通かもしれませんが、実際にはそうは行かないことはこれまでの建材の歴史を体感していれば分かることです。
これまで何種類の建材が「半永久的」という言葉を使って来たことでしょう・・・そのどれもが結局10年を過ぎると塗装をしなければ美観・耐候性で「持たない」状況になり、その建材の上に塗装をすることになっています。
例えば現在主流のサイディング外壁も、出始めの頃は「半永久的に持つ」と言われていましたが、今は目地の部分が切れてしまうし、塗装も10年程度で普通に劣化するのが分かっています。
「長持ちする塗料」を塗ると言っても、15年では放置期間が長過ぎて逆に無責任な気もするくらいです。
そして、総じて「15年以上長持ちする良い塗料ですよ」というセールストークを使う業者は、費用対効果を持ち出してその工事が高額だとしても安い錯覚がしてしまうのを利用します。つまり・・・
- 100万円で10年の塗料だと・・・1年で割ると10万円
- 200万円で30年の塗料だと・・・1年で割ると6.67万円
このようなマジック的な理屈で工事が倍なのに安い気にさせてしまうのです。
確かに塗料の部分で建物が本当に長持ちするのであれば素晴らしい事です。
しかし、ヒビや目地の亀裂は塗装では止められません。
いくらゴム状に伸びる塗装だと言っても限界がありますし、紫外線の劣化で硬くなってしまえば伸びも鈍くなります。
私個人的には、良心的であることは、無理なものは無理!とハッキリ伝える厳しさも必要だと思っています。
甘い見込みでやって良い工事と悪い工事があるのです・・・。
さてそして、そんな超高級・高耐久な塗料は総じて金額も高く、130万円~150万円の見積もり額のものが、200万円近くになってしまいます。
そこで、グッと「年数で割ると安くなります」という甘いささやきに耐えて現実と限界を見定めて頂いて、無理な夢を見ずに適切な時期に適切な工事を行うのが一番理想的という事を思い出してください。
まとめ・外壁塗装の適正価格は?
さて、ここまで【お悩み別・外壁塗装の不安】という事で、5回にわたって続けてきました。
途中、結論の無い話や分かりにくい部分もあったかもしれませんが、参考になればと思います。
そして、外壁塗装のメンテナンスの期間は、10年~14年までの間に1回は行うように心がけて頂ければと思います。
この範囲の塗料の選択肢は特別な機能や価格帯にはなりません。
価格の相場から言えば、外壁+屋根の塗装を合わせて1年で10万円前後の計算になりますので、次回の外壁塗装を10年後とする目標なら100万円前後が適正価格と言えます。
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