業者で違う!?外壁塗装の見積り計測の方法&5つのチェックポイント
- 投稿日:2016年 4月22日
- テーマ:外壁塗装の業者選び
外壁塗装の業者と初めて顔を合わせて話をするのは見積り調査の時です。
チラシやホームページ等からの「業者の一方通行の情報」だったものが、お互いに顔を合わせるようになるので、思っていたイメージと合っていればホッとしますし、イメージと違っていたら嫌なものです。
そして「見積り」と言ってもどの業者も同じような手順でするわけではなく、各社バラバラの手順や現地調査を行います。
何社かの見積りを取れば、当然イメージ通と違う業者が出てきます。
では、見積もりを取ってみると実際にどんな事が起きるのでしょうか?
皆さん結構驚かれるポイントですので、イメージトレーニングも兼ねて実際によくあるポイントをお伝えしてみましょう。
1・見積りに掛ける時間が10倍も違う!?
「見積もりをする時間」は業者によってまちまちです。
正直、花まるリフォームは時間が掛かるほうで申し訳なく思うのですが、(参照→花まるリフォームの見積もりの流れ)
最低でも、
- 工事へのご要望
- 使う塗料の簡単な説明
- 見積もり書を作る塗料を決める
という3点はきちんとお聞きしなければなりません。
この説明をきちんと行うと、最低でも30分は掛ります。
その後で外壁の種類や状態を確認します。
もちろん同時に不具合や修理・補修の要不要の診断チェックを行い、同時に塗装する場所と面積を計るのです。
この部分も普通に行うと、やはり30分以上は掛かってしまいます。
しかし、お客様からよく聞く話では、「見積もりに来たけれど何も聞かれないし15分くらいササッと見て帰っちゃったわよ」という業者さんが結構いるらしいです。
中には5分で帰ったという場合もあり、時間にして10倍以上の差が出る場合も珍しくありません。
2・見積りに来た人が全員違ったことを言う・・・
不思議ですが、これも必ずお客様の全員から言われます。
見積りに来た人(営業マン)がどんな事について意見やアドバイスを言うのか、私なりに想像すると「お勧めの塗料」についてと、「工事の方法」についてが主なポイントではないかと思います。
塗料については、その会社の営業的に一番儲かる塗料を勧める傾向にあります。
また、「長持ちする塗料=良い塗料」というロジックで一般の方を言いくるめる傾向にあるようです。
そして「長持ちする」という事は、今回の工事費が割高でも「長い目で見ればお得」なので、高額な工事を勧めるセールスポイントにもなりますね。
さてそこで、果たしてそのように上手く行くかというと、まあ無理というものです。
ひどい話ですが、割高な工事を勧める業者の方も工事は手抜き工事になりがちだからです。
ですから残念な事に、長持ちする塗料も長持ちしなくなってしまいます。
特に酷いのが屋根廻りの見えない部分の手抜きです。
そして、真面目な業者ほど「長持ちする塗料」を勧めません。
適切な間隔で適切な塗装工事を行うのが建物にとって最善なのは当たり前だからです。
手抜き工事は証明出来ますが、工事の技術力や丁寧さは証明しようが無く分かりにくいものですからね。
これが、よくある「業者により言うことが全然違う」の1つの実例です。
他には「補修工事の方法」や「ヒビ割れに対する処理の方法」もよく話題に登ります。
甘いことを言っている人を信じるか、厳しいことを言っている人を信じるか、簡単なようで難しいものです。
3・屋根の塗装も頼んだのに、屋根に登って確認しない業者がいる
ウソのような話ですが、見積りに来るのにハシゴを持って来ない(車に積んでいない)業者がいます。
また、積んでいても屋根を見ない業者が半数以上のようです。
確かにハシゴで屋根に登っていくのは危ないので、安全管理を徹底すれば「会社としては」止めざるを得ません。
しかしそれは、板前さんに「包丁が危ない」と言うのに似ている気がします。
ハシゴで屋根に登るのに視覚や免許があれば良いのかも(!?)しれませんが、見積りをするのに対象物を見もしないのでは「見積り」では無く、「見たつもり」という駄洒落になってしまいます。
4・業者が見積りでチェックしなければならない5つのポイント
業者の立場で実際に「見積もり」を行う際には、以下の5つの事を必ず行い、確認をする必要があります。
- 現状の外壁の状態を確認して、塗装だけで良いのか補修が必要な場所は無いのかの診断をする
- 現状の外壁に適した塗料の選択をし、どのような方法で工事を行うかの工事の設計図を練る
- 現状の外壁に適した塗料の選択をし、その説明をお客様に分かるように解説して、どの塗料で見積もりを作るか決める
- 外壁の面積や塗装しない場所を計測して見積もりの面積を出すための寸法を測る
- 工事を行う際に出来ない事や必要になる注意事項を、お客様にあらかじめ伝え理解してもらうこと
これを行わないで「見積もり」を終えてしまうと、結局お客様とすれ違いが起きて「思っていたのと違う!」といったトラブルの元になってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
見積もりは工事の大切な設計図ですから、簡単には済ませられません。
見通しが甘ければ、工事全体がガタガタになってしまいます。
通常、「見積もりは無料」で行いますが、実際はその後の工事自体より難しく知識と経験が必要な仕事ですので、雑な見積もりの場合は雑な工事しか出来ないので注意しましょう。
次は「見積りが届いてから考えることになる「価格の相場・目安」についてです。