はじめて外壁塗装をする時に知っておきたい基礎知識


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初めて我が家の外壁塗装を行おうと思った時には、色々と分からないことや知りたい事が出てきます。

このページでは、外壁のチェック項目・時期の目安と外壁塗装の必要性、最後に価格の目安とその理由を分かりやすく簡単にまとめてみました。

各項目の詳しい解説も順次このコラムで書き足していきますので、もっと知りたい部分がありましたら、そちらもご覧いただければと思います。


    1. 外壁塗装の目安になるサインとチェック項目
    2. 外壁塗装の適切な時期とは?
    3. 外壁塗装の価格の目安
    4. まとめ



1・外壁塗装の目安になるサインとチェック項目


外壁塗装の「適切な時期」を知るためにチェックしていくと、
築年数が浅くても下記のような症状が出ている場合があり、注意が必要です。

出来れば年に1度くらいはご自宅の廻りを見回ってチェックしてみると良いと思います。



1-1 モルタル外壁のヒビ割れ


モルタル外壁のコンセプトは、外壁に継ぎ目を作らないことです。

ただモルタル外壁の場合、継ぎ目が無く硬い外壁を作ることで、
地震などで家全体が揺れた時には、力が掛ってねじれたところ・揺れに弱いところにヒビ割れが入ってしまいます

1_post_10_400 P5260144.jpg築10年のモルタル外壁には、写真のようなヒビ割れが何か所かはあるものです。 このような細いヒビ割れなら、10年程度は大騒ぎしなくて良い無い場合がほとんどです。 ただし、10年を過ぎたら、目視出来ない部分の確認のために足場を掛けて点検する必要があります。

例えば下記のような太いヒビ割れがあっても足場が無いと見えない場所にあったら、放置しては危険です。

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もちろん、このようなヒビがあれば築年数が浅くても放置してはいけません。最低でも応急処置でヒビを埋める必要があります。



1-2 サイディング外壁のシーリングの劣化


サイディングパネル外壁のコンセプトは、外壁にヒビ割れを作らないことです。

モルタルの外壁のようにヒビ割れが「どこに入るか分からない」というような事になりにくい代わりに、
外壁をパネルで貼り合わせ、外壁に継ぎ目があります

各サイディングパネルの継ぎ目の目地は、シーリング材で埋めてありますが、
このシーリング材は、10年程度で劣化してしまいます。

つまり、サイディング外壁はあらかじめ継ぎ目にヒビが入る設計になっているとも言えます。

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いくらサイディングパネルが長持ちしても、目地に亀裂が入ってしまえば、雨水が奥に入ってしまいますので、
サイディング外壁の目地は10年程度で必ず交換が必要になります。


ですから、サイディング外壁の場合の外壁塗装の目安は、
「目地の亀裂」が第一のチェックポイントになります。


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1-3 塗料のハガレ


外壁に塗ってある塗料が剥がれていれば、塗っていないのと同じです。

下地の外壁素材が劣化してしまい、腐る・欠ける・反るなどの不具合が進んでしまいます。

それ以外にも、そもそも手抜き工事だったのではないか?という疑惑が生じ、
その他のまだ剥がれていない部分や、足場が無いと見えない部分がどうなっているのかまで心配になります。

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1-4 鉄部の錆び

鉄部の剥がれは写真のように、錆びが原因だと止める事が出来ません
また、錆びていないのに薄皮がめくれるように剥がれている場合には、工事の失敗か手抜きが原因ですが、
基本的には、錆びが原因という事がほとんどです。

サビが進行すると、次第に鉄そのものが無くなってしまいます。
発見次第、早い段階で適切な処置が必要になります。


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1-5 コケや汚れなど見栄え上好ましくないもの


建物の北側にコケが生えている場合や、窓の両脇などに雨染みによる外壁の汚れが出ている場合、
ツタなどの植物が外壁を覆ってしまっている場合などによって外壁塗装の時期に気づく場合も多いものです。

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汚れが気になってくるのはおよそ築10年経った頃の筈ですから、この機会に他の部分の不具合が無いかなどをチェックしてみると良いでしょう。


1-6 チョーキング(塗装の寿命)            


外壁の劣化診断で最も分かりやすいのが、この「チョーキング」です。

チョーキングとは塗装の寿命が尽きて、粉のように(チョークのように)手に付く状態です。

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こうなってしまうと、外壁表面で水を弾けていません。

素材が水を吸ってしまい劣化が進んでしまいますので、外壁塗り替えが必要になります。



1-7 屋根関連の不具合(コケ・ハガレ・雨どいの詰まりなど)


屋根にコケ?と思われるかもしれませんが、
築10年を過ぎると屋根にもコケが生え始めます

主に北側の屋根に多く、15年を過ぎると一面がコケだらけになってきます。

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また、前回の塗装の不具合で屋根に塗ってある塗装が剥がれている場合もあります。

どちらも雨水が浸透した屋根材が反ったり割れたりする原因となり、

直接の雨漏りと言うよりも二次的な雨漏りの原因を引き起こします。


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また、「屋根にコケが生えているので雨漏りの危険がありますよ!」
と大袈裟に言う業者にも注意が必要です

基本的にはコケが生えていても、雨漏りする事は無いので、
素人営業マンか、手抜き業者の可能性が高いのです。
ただ、そんな業者ほど「良い人を装うプロ」なので、見抜けないのですが...



2・外壁塗装の適切な時期とは?



2-1 プロがオススメする外壁塗装の時期


私たち外壁塗装のプロに「外壁塗装の時期はいつがオススメですか?」と聞かれたら、
外壁塗装の時期の目安は10年~12年に1回」とお答えします。

現在は塗料の性能が上がって色々な塗料が選べるようになったので、
もっと長持ちすると言われている塗料も沢山あります。

しかし、それでも「13年~14年」までが限度と考えておいた方が良いでしょう。


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2-2 15年以上の塗料を勧める業者には要注意


10年~12年に1回は少し短いなぁ...もっと長持する塗料は無いの?
と思われる方も多いかもしれません。

よくある営業マンの話やホームページでの謳い文句では
「10年ずつ塗るよりも、15年ずつ長持ちする塗料を塗った方がお得です」
と、高額な塗料を勧めている場合もあります。

確かにその方が一見お得に思えますが、実はそこにはカラクリがあるのです・・・

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簡単に言えば、営業マンの成績です。
「受注単価を上げたい・儲けたい」というコトです...

見積り額が上がれば、結果的に「長持ちでオ得」のような気がしますが、
得になるのは売り上げが上がる営業マンの「歩合給」。


長持ちする塗料を塗った方がお得なのは、お客様では無くその業者...
という場合もあるので注意が必要です。



2-3 「15年以上の塗料」で塗るデメリット  


そこで、具体的な15年以上持つ寿命の長い塗料を塗った時のデメリットや疑問・疑惑について下記に挙げてみました。
寿命が長いことが良い面ばかりだけじゃない、というのがお分かり頂けると思います。


寿命の実績や信用が無いのでは・・・?

その塗料が開発されてから2~3数年しか経っていません


インチキな塗料では・・・? 長持ち塗料の多くは大手メーカーで無い場合が多い

メンテナンスをしない期間が長過ぎるのは問題があるのでは・・・? 経年劣化の不具合を発見する事が出来ない

外壁にヒビが入ったらどうするの・・・? ヒビを放置するので雨漏りの原因が増える

寿命が長くても、汚れたらどうするの・・・? 汚れにくいとは言え雨スジ汚れなどは付いてしまいます


2-4 「外壁塗装で出来る事」と「塗料の長持ち」の違い   


もちろん塗料の性能が向上して長持ちするようになったのは事実です。

しかし残念ながら、それで全てが解決する訳ではありません。


そこで「外壁塗装で出来る事」と「塗料が長持ちする事」について考えてみましょう。

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外壁塗装で出来る事」には下記の5つの項目があります。

  1. 美観の再生
  2. 外壁の表面被膜を再生
  3. 色の変更
  4. 劣化部分の補修
  5. 未病の予防付加機能の追加



このうち、「長持ちする塗料」を塗る事で【2.外壁の表面被膜】が長持ちします。


しかしよく考えてみると【4.劣化部分の補修】を行わない期間も同時に延びてしまいます。



【5.未病の予防】に関しても早期発見が出来なくなってしまいます。


外壁の表面被膜が丈夫になれば「ヒビ割れ」が入らないと思われるかもしれませんが、
ヒビ割れは下地の問題なので表面被膜では止められないのです。


つまり、長持ちする塗料の効果は「チョーキングの予防」だけなのです。


家全体の長期的メンテナンスを考えると、例外の部分も重要です。


それを隠して効果ばかりを謳っているホームページや広告を見ると残念な気持ちになります。



2-5 マメなメンテナンスの「メリット・デメリット」



10年に1度のマメなメンテナンスを行う事のメリットは、
不具合の早期発見と改修が可能なところです。



デメリットはコストと工事に手間が掛るところになります。
(健康診断や人間ドックと同じで、3年に1度より毎年する方が良いのに似ています)

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とは言え...マメなメンテナンスが良いのは分かるけど、
なるべく延ばしたい...というのも分かります。


そこで重要なのが次の項目「価格の目安」になります。



3・外壁塗装の価格の目安



3-1 「一般的な戸建て住宅」の外壁塗装の価格の目安


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「一般的な戸建て住宅」で、足場を掛け屋根・外壁・付帯塗装一式を適正な工事内容で行った場合の
適正価格は、ズバリ「95万円~120万円」程度です。


実際にはそれぞれの建物で条件が違ってきますが、
上記で考えた「平均的な戸建て住宅」とは以下のような物件になります。

  • 築10年(初めての塗り替え・雨漏り無し)
  • 木造2階建・延べ床面積30坪(分譲建売住宅)
  • スレート屋根
  • モルタル外壁(リシン吹き付け仕上げ・一部アクセント塗装+玄関廻りタイル貼り)
  • 雨戸なし・シャッター有(1階バルコニー下掃き出し窓2カ所・東西腰窓2カ所)



3-2 その他、外壁塗装の価格に反映される条件について  


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上記のサンプル住宅から実際には以下のような条件の違いによって、
それぞれに価格に差が出ます。

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業者の見積もり診断は、このような部分の計測とチェックを行うことで


適正価格を算出します。


  ・ 築年数

  ・ 建物の床面積

  ・ 高さ(階数)

  ・ 外壁の種類(モルタル・サイディング・ALCなど...)

  ・ 塗料の種類

  ・ 周囲の広さ(隣の建物との距離)

  ・ 下地の劣化状況

  ・ 不具合状況の有無

  ・ 付帯塗装の量



3-3 必要に応じて付ける「オプション工事」


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また、お施主様のご意向や、建物のメンテナンスに必要な工事として、
上記の工事以外に追加で下記オプションを付ける事もあります。


  ・ 外壁塗料・屋根塗料のグレードアップ/遮熱塗料への変更

  ・ バルコニー床の防水工事

  ・ 不具合箇所の補修(大工工事など)

  ・ 外壁がサイディングの場合にはシール工事(コーキング工事)は必須

  ・ 2回目の屋根塗装の場合は縁切りまたはタスペーサー

  ・ その他リフォーム工事や、雨どいの交換・アンテナの撤去など


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※ペンキの塗り替え工事とは言っても、足場を掛けるならついでにやりたい工事や、
やらなければいけないメンテナンス工事・補修工事が見つかる場合もあります。


花まるリフォームは「外壁塗装専門店」ではありますが、
建物の外部メンテナンスの総合専門店という気持ちで工事をさせて頂いております。



3-4 価格帯の違いと工事内容の違い



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どんな商品でも業界が成熟してくると価格帯やサービス内容による住み分けが起きてきます。


100円ショップで売っている商品と似たようなものは無印良品でも売っていますが、
その質はやはり価格に見合ったものに感じます。


100円ショップに限らず、最近は格安スマートフォンから格安航空会社まで、
「価格帯の住み分け」が進んでいて、
外壁塗装でも298,000円でコミコミ価格と言う会社もあります。


「理由あって安い」理由を納得して依頼するのも良いのかもしれません。



ただ、食品偽装問題や、マンションの基礎の杭の偽装など、
見積もり通りの工事をしない工事が「安さの理由」では困ります。

その「理由があってこの価格」と言う部分の見極めが重要になります。



4・ まとめ


皆さんが「我が家」を大切に維持管理するための外壁塗装。


その基礎知識になる部分をまとめてみました。


まずはこのような判断材料を元に、

  ・外壁塗装って本当にする必要があるの...?
 
  ・いつごろやった方が良いの?

  ・いくら位かかるのかしら...


といった具体的なプランを考えてみる参考にしてみてください。



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