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アフター点検事例 世田谷区T様邸(2016年3月23日 完工)
飛び込み営業・訪問販売の点検商法にはご注意!
屋根塗装のアフター点検
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前回の外装工事内容 |
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施 工 :平成24年7月25日完工 屋根塗装 :SK化研 クールタイトSi(RC-103) 雨戸 鉄部:日本ペイント ファインウレタン(コゲ茶:調色) |
点検内容
「屋根の一部が剥がれているみたいと言われたので一度点検して欲しい」とT様よりご相談があり、アフター点検を兼ねて至急T様邸を訪れました。
ある日、作業服を来た若いお兄さんが『近くで工事をやっているんですけど、親方から『あの家の屋根が剥がれているみたいだから教えてこい』と言われてやって来ました」とのこと。
そんなことを突然言われたら誰だって不安になります。
幸いT様はそのお兄さんに点検をお願いせずに花まるリフォームにご連絡をいただいたので事なきを得ましたが、そのまま点検を任せてしまうと・・・これはよくある点検商法のアポイントトークです。
3年半前に瓦棒屋根(トタン屋根)の塗装を行ったT様邸。
早速屋根に上がり各部を点検するも予想通りまったく問題なし。
そもそも少し高台に建っているT様邸の屋根は周りからは見ることは出来ません。
辺りを見回してみてもT様邸を眼下に置く建物は存在していませんでした。
大屋根や下屋根、それに前回塗装を行わなかった外壁なども点検を行い、撮影した画像をTVに映してT様に現状を説明。異常が無いことを確認したT様はやっと笑顔になられました。
ついでにT様が気にされていた隣地境界のブロック塀。
目地に隙間が出来てしまいブロックが倒れるのではないかとご心配な様子。
現場を確認するとかなりしっかりした造りのブロック塀で、一定間隔で控え壁も設置してあり倒壊の心配はほとんどありません。
隙間が出来た目地には補修材を注入して埋めておきました。
点検商法とは?
ところで「点検商法」などを常套手段とする訪問販売ですが、ここで少し解説を。
訪問販売では、主にきっかけを作ってくる「アポインター(アポ)」役と契約をまとめる「クローザー」役に役割が分かれています。
高等な「劇場型」展開を駆使する場合はその中間に「中継ぎ」などと呼ばれる担当もいます。
チームリーダーであるクローザーの元には複数のアポがいます。
アポが駆使するトークの中の一つが「点検商法」です。
例えば
「瓦が割れているようです。無料で点検しますよ。」
「近所でシロアリが発生したので無料で点検しています。」
「この付近の水道水には有害成分が含まれているようです。この試薬で無料で点検しています。」
などなど。
とにかく売りたい商品(サービス)を意識させるためにあの手この手を使って近寄ってきます。
ここでのポイントは「とても人当たりの良さそう」「営業っぽくない」者がアポを担当し、やたらと無料や500円などの格安の点検料金を印象づけて行きます。
これで点検をお願いすると次に来る台詞は「大変です!」「危ないです!」といった恐怖を煽る大げさなトーク。
予め用意していた瓦の破片や小瓶に詰めたシロアリ、普通の水道水に反応する試薬などを駆使して「今すぐなんとかしなくては大変ですよ」という展開に持って行きます。
そこで「どうすればいいの?」と聞いてしまうと、次にやってくるのは「クローザー」。
海千山千のトークのプロがやって来て怒涛の展開でいつの間にか買う気にされてしまいます。
しかし断ろうものならそれこそ契約書に判子を押すまで帰らない・・・というのが典型的な訪問販売のスタイルです。
20年ほど前までは社会問題になるほど悪質な訪問販売が横行していましたが「特定商取引法」が改正されてからはかなり下火になったようです。
しかし未だに古風なスタイルで営業を行っている業者や、新たなスタイルを作っている業者は少なからずいるようです。
訪問販売業者のすべてが悪徳業者というわけではありませんが、「ニーズの無いところに無理矢理ニーズを作って商売を行う」のが訪問販売の基本理念。
潜在的なニーズを掘り起こしてくれる場合はありがたいですが、必要のないニーズを喚起して無理矢理売ろうとする場合は断固「NO!」と断りましょう。
【参考】アポイントトークの例
・ご近所トーク:「この近くで工事を行うことになりました。一緒に工事をすると割引きます」
近所での工事など行う予定はありません。ただのきっかけ作りです。
・広告塔トーク:「この近くに支店を出すことになりました。付近のお客様に知ってもらうためにモデルケースになっていただきたいので先着3棟限定で大幅値引きします」
支店を出す予定も先着限定もセールストークです
・在庫処分トーク:「モデルチェンジのため廃番になる商品ですが性能はまったく問題ありません。そのぶん大幅にお安くします」
モデルチェンジの予定はありませんし、半年後も普通に手に入る商品の可能性大
・モニタートーク:「今度発売する新製品です。モニターとして使用していただければ破格のお値段で提供します。その代わりアンケートにご協力下さい」
後でアンケートを要求されることはめったにありません。なぜなら売った後は全速力で痕跡を消したいからです
※一度訪問販売に引っ掛かってしまうとお客様のデータが出まわってしまうことが多いようです。
浄水器を購入した方のところへ高額マットレスや磁気治療器などの営業が次々とやってくる、なんてことが。お気をつけ下さい。
瓦棒屋根の塗装は錆止めの下塗りを行ってから上塗りです。 | 作業後の屋根。遮熱塗料で塗りました。 |
木製の雨戸や戸袋も塗りました。
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この角度からどうやって屋根の状況を確認出来たのでしょう? | 屋根に上って点検。特に異常なし。 | 塗膜の剥がれやサビ浮きなどもなく健康な状態です。 |
雨樋の中も点検。落ち葉などのゴミ詰まりも無く問題ありません。 | 雨戸・戸袋も異常なし。 | 外壁も含めまったく問題なし。 |
T様がとても気にしていた隣地境界のブロック塀。目地に隙間が出来ているので崩れそうで怖いとのこと。 | 安心して下さい。ブロック塀にはしっかり鉄筋が入っています。しかも控え壁も設置されているので倒れる心配はありません。目地の隙間には補修材を注入しました。 |