S様邸の外装工事のきっかけは雨漏りのご相談から始まりました。 2011年の地震で外壁のあちこちにクラックが生じ、馴染みの業者さんに応急的に補修をお願いしたそうです。その際に北面のみALC外壁の板間目地のシール交換も行ったようですが、これがまずかったようです。
それまでは雨漏りは発生したことが無かったのですが、4年ほど前から雨漏りが起き始め、次第に被害が拡大していきました。DIYがお得意のご主人様が窓周りや怪しいクラックをシーリング剤で補修するものの一向に改善せず、困り果てて弊社にご相談いただくことになりました。 早速現場に駆けつけ被害状況を正確に把握し、各部を調査。外壁を下から見上げても怪しい箇所は見つかりません。5年前に打ったシールはまだ綺麗な状態で、窓周りにはしっかりシール補修を行った痕跡があり特に不審な点は有りません。 「雨は上から降ってくるもの。やはり上から見ないとわからない。」という原点に立ち返り、普段は上がれない屋上に無理を言って上がらせて頂きました。すると・・・ 上から外壁を覗き込むと原因が一目瞭然でした。5年前に打った目地シールがしっかり外壁に密着していないため隙間があちこちに生じ、そこから雨水が入り込んでいるようです。下からの視点では異常なくても上から見るとまったく違う状態でした。例えて言うなら「上に向けて大きく口が開いた状態」。デジカメで撮影した画像をS様のTV画面に映し点検内容を説明。意外な原因にS様もびっくりされていました。 改修方法はただ一つ、施工不良のシールをすべて交換することです。しかしこの作業は足場を設置しないと出来ないため、せっかく足場を立てるなら一緒に外壁塗装も、ということでS様のメンテナンス計画よりも少し前倒しとなったようですが外壁塗装も行うことになりました。
バス通りに面した交通の激しい場所に建つS様邸での外装工事は、足場を設置するにあたり「道路占用許可」と「道路使用許可」を取得しないといけません。急いで各所に申請を行い無事許可がおり、ご契約から最短での着工となりました。
シーリング工事の後に激しい雨が降りましたが雨漏りは発生せずほっと一安心。以降も不安定なお天気で雨が何度も降りましたがまったく問題なし。完工時には満面の笑顔となったS様でした。
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