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外壁塗装の見積りを頼むには一般的に「相見積もりを3社から取る」と言われています。
ただし、何も考えずに3社から取った場合と、適切な3社から取った場合では違った結果になってしまいます。
外壁塗装は依頼先によって会社の特徴が大きく違うからです。
ではどんな違いがあるのかと言うと…
外壁塗装の依頼先は「取次店」と「工事店」に分けることが出来ます。
まずはこの2つの業種の違いを知り、それぞれの違いやメリット・デメリットを分かったうえで相見積りの3社を絞り込むことが大切です。
1-1 手軽に頼める「取次店」
■ 外壁塗装の「取次店」とは?
取次店の主な仕事は、営業マンが工事の契約を取ることです。
自社で職人を持たず、中間マージンが発生します。
外壁塗装の「取次店」は以下のような業種で行っています。
① |
新築時に建てた会社(工務店・ハウスメーカー・建売り業者・など) |
② |
リフォーム会社(チェーン店・フランチャイズ店・単店舗など) |
③ |
工務店・建設会社 |
④ |
訪問販売業者 |
⑤ |
ホームセンター・デパート・生協 |
■ 取次店のメリット・デメリット
取次店の最大のメリットは、探しやすさと手軽さです。
l 色々な会社が窓口になっているので、直接塗装工事屋さんを見つけなくても簡単に探せる
l チラシや店舗で知っているお店なので、ブランド的な安心感がある
l 外壁塗装が終わっても他の水廻りや内装工事を頼める
l デメリットとしては、工事の料金と質的な問題があります。
l 専門業者を仲介するのが仕事なので、工事は必ず下請け業者(工事店)の担当になる
l 工事料金の中に取次店による中間マージン/仲介手数料が含まれる(40%前後)
l 中間マージン分の工事費が目減りしているので工事店は手抜きをせざるを得ない
1-2 専門家のいる「工事店」
■ 外壁塗装の「工事店」とは?
工事店の主な仕事は、実際の工事です。
現場で塗装をする「専属の職人がいる会社」です。
工事店は以下の2種類に分類出来ます。
① |
取次業者から工事の依頼を受け、実際の工事をする「下請け工事店」 |
② |
お客様から直接工事を請け負う「外壁塗装専門店」 |
ただ、工事の縦社会ではさらに中間にブローカー的に仲介業者が入る場合があります
③ |
取次業者からさらに下に流すだけのブローカー的な「下請け業者」 |
④ |
下請け業者から仕事を請けて実際に工事をする「孫請け職人」 |
時にはこの孫請け職人が寄り集まって塗り替え工事を行う事も珍しくありません。
■ 外壁塗装専門店のメリット・デメリット
専門店と取次店には正反対のメリット・デメリットがあります。
外壁塗装専門店のデメリットは数の少なさと知名度の低さです。
メリットはズバリ「専門性」になります。
l その他の塗装はぜず外壁だけを塗る、外壁塗装の専門職人が工事を行います。
l 余計な中間マージンが発生しないので手抜き工事が不要です。
l 知識と経験量が豊富なので、実際の工事での安心感があります。
また、専門家である事による以下の特徴もあります。
l 知識と経験が豊富なので、「適当で良い」というご要望には応えられない時がある
l チェックポイントが細かいので外壁の不具合の兆候を見つけてしまう
l 外壁塗装以外の水廻り工事や内装工事等のリフォーム工事は苦手です
■ ネットでも「取次店」と「工事店」に別れるのは同じ
インターネットの世界でも、楽天やアマゾン・価格.comやアスクルなどのように「取次店」を通して買うのが当たり前になっています。
外壁塗装の場合は紹介サイトや「一括見積もりサイト」です。
その利点として「中立な立場」で「審査基準を満たした信頼できる会社」を「匿名で紹介」してくれるということになっています。
※ただし一部の一括見積もりサイトでは、審査が無い場合や審査基準が曖昧な場合があり、今後トラブルが増えるような気がしています。
■ ホームページで独立する「工事店」
今まで取次店に搾取されていた部分も工事費に充てれば、手抜き工事をせずに丁寧な工事を提供出来ます。また一方で「下請け工事店」から独立し、お客様から直接依頼を請ける「外壁塗装専門店」もインターネットのおかげで増えています。
このように10年程前から私たち花まるリフォームも含め、ホームページを利用して下請けから独立した「外壁塗装専門店」が増えてきました。
今後はさらにこの傾向が進み、他の色々な工事でも専門店に直接頼む流れが進むと言われています。
■ ホームページで加盟店を増やすフランチャイズ店
最近では取次店と工事店の中間のような形の「フランチャイズ店」も増えています。
外壁塗装専門の看板を掲げていますが、いわゆる異業種参入型になります。
加盟する会社はシロアリや防水・内装リフォームのような「営業マンはいるけど外壁塗装の知識が無い会社」が多いようです。
加盟すると外壁塗装の見積り方法や・管理マニュアル一式が数百万円で手に入ります。
元々「営業のプロ」がいるのでセールスは得意ですから、受注の際の本部へのマージンを考えても、経営の多角化と言う意味ではペイ出来るのかもしれません。
今やどんな買い物でもホームページで会社を調べてから買う時代です。
外壁塗装もチラシや広告を見ずにホームページだけで探すことも多いでしょう。
そこで、ホームページだけで業者選びをする時のグループ分けの方法も先ほどと同じ要領で考えてみましょう。
■ 会社の規模で選ぶ
・ 「大手紹介サイト」から1社だけ来てもらう
・ 「外壁塗装」とだけ検索して広告枠によく表示されている会社から1社
・ 「地名+外壁塗装」で検索すると表示が出てくる地元の会社から1社
■ 地元の業者から選ぶ
・ 「都道府県名+外壁塗装」で検索してみる
・ 「市区町村名+外壁塗装」で検索してみる
■ 「外壁塗装」を違う言い方で検索してみる
・ 「地域名+外壁塗り替え」で検索してみる
・ 「地域名+屋根塗装」で検索してみる
・ 「地域名+塗装工事」で検索してみる
■ お客様の声の豊富な会社を選ぶ
・ 「外壁塗装+お客様の声」で検索してみる
・ 「外壁塗装+アンケート」で検索してみる
・ 「外壁塗装+評判」で検索してみる
● その他
・ 「外壁塗装+施工事例」で検索してみる
・ 「外壁塗装+保証」で検索してみる
・ 「外壁塗装+費用」で検索してみる
最後に、見積もり業者選びについて考えてみましょう
■ 外壁塗装で重要に感じるポイントを考えておく
見積もりを取る前に、外壁塗装に対する期待や要望がハッキリ決まっている場合には、その期待に合わせた業者を絞って見積もりを取った方が良いでしょう。
具体的には「予算」「安心感」「品質」の重要度の内、どれか1つが特に重要に感じていらっしゃる場合になります。
・「価格」重視の場合
(工事の品質はどの業者でも同じだと感じている場合)
ただし、インターネットで〇〇万円ポッキリ!と謳っている会社や、一括見積もりサイトの中には「価格なりの工事」だから…と割り切っている場合もあり、やや注意が必要です。
・「安心感」重視の場合
(ブランドや家族的などの「安心感」が大切な場合)
必ずしも会社の大小では無いですが、求めるイメージに合った会社に絞りましょう。
ただし「保証・親切・直接施工」というキーワードで虚偽の安心感をアピールする会社があるので注意が必要です。
「お客様の声・施工事例・職人のプロフィールや写真」といった実績や根拠で判断すると、ウソの多い会社には当たらないようになれます。
・「品質」重視の場合
(塗料の質や施工方法による違いに期待している場合)
断熱機能や汚れ防止に代表されるように、特殊な機能や付加価値が付いた塗料を目にする機会も多くなりました。
その場合、過大な期待をさせる会社には注意が必要ですから、誇大広告に踊らされることの無いように、実際の効果を良く調べてみると良いでしょう
■ 緊急性がある場合
場合によっては見積もりを取る業者をよく考えていられない場合も有ります。
・ 訪問業者が来た!
訪問業者が真面目な工事をする事はまず有り得ません。
訪問業者が来た事で外壁塗装を考えるキッカケになった方は多いですが、ここは冷静になって自分できちんと選んだ業者で見積もりを取りましょう!
・ 雨漏りがある場合…
雨漏りは本来、建てた会社に来てもらうのが一番です。
ただし建売りや中古物件でそもそも建築会社と繋がりが無い場合や、建てた建築会社が倒産している場合もあります。
雨漏り修理の依頼先の当てが無い場合は、雨漏りを専門にしている業者もいるので問い合わせてみるのも良いでしょう。
築年数が10年程度で外壁塗装の時期になっていたら、足場の関係上外壁塗装と一緒に考えるのが一般的です。
ただし、外壁塗装工事と雨漏り修理では専門が違うので、雨漏り修理の経験が少ない会社では手に負えない場合も有ります。
・ お隣が外壁塗装をすることになり誘われた…
多くのお家は近隣と同じ時期に建てられている事が多く、同時に工事をした方が何かと良い場合があります。
足場を共通で使える事で料金面でも割安になることが多いです。
当然、営業マンは挨拶と同時に勧誘に来ますが、最初から2軒同時に見積もりを頼む計画でなければ止めておいた方が無難です。
フリーダイヤル
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