府中市:中様(2011年11月)
今年10月の大型台風直撃から数日後、中様から「屋根のてっぺんがはがれた」とお電話を頂き、その翌日が雨の予報だったのですぐに伺う事にしました。
屋根に登ってみると、台風の時にめくれたと思われる「屋根のてっぺん」のトタンがアンテナの架台に引っかかっていました。
取りあえずその日は応急手当だけをして、後日板金屋さんにきちんと工事をしてもらう事に。
すると、塀部分に膨れがあるとの事。こちらは我々の専門部門。よく見てみると塀のどこからか雨水が入っているのが分かります。
実は、塀の塗装にはこのような不具合が起きやすいのです。
というのも、塀には「屋根」がありません。つまり、塀のてっぺんからは少しの穴からでも雨水が入ります。
塀の内部に入った雨水は、今度はどこからか外に出ようとして、塗装を剥がしてしまいます。
つまり、本当なら塀であっても一番てっぺんに、今回修繕した屋根のようなトタン屋根が付いていればこのようにはなりません。
ところが、そんな塀はほとんどありません(苦笑)
これらは塀の両面を塗った場合で、片面だけ塗る場合は裏側から排水されるのでこの現象は回避されますが、一度両面を塗ってあるのに、塗装を剥がしたままにするのもしのびない…
そこで、中様にはこの経緯をご理解頂き、考えられる水の浸入を防ぐ処置をし、後日検証していく事になりました。
我々も専門家として、日々学びと実践を繰り返していかなければなりません。
特に雨漏り関連は水の浸入経路を地道に判断する事が大切ですので、お客様にもじっくり腰を据えて取り組んで頂けるようにお願いしています。
中様、この件も含めまして今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。
花まるリフォーム 高橋良一
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